開催地からのご挨拶

 令和2年1月30日(木)・31日(金)の2日間、「仙台国際センター」において、一般財団法人救急振興財団との共催により「第28回全国救急隊員シンポジウム」を開催するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 仙台市は、市内中心部に悠々と流れる広瀬川や目抜き通りに青々と茂るけやき並木の自然豊かな景観と、仙台藩祖伊達政宗公が育んだ城下町の面影が調和する「杜の都」の名称で親しまれており、訪れる人々の心を和ませる街であります。

 市内では年間を通じて様々なイベントが催され、春には「仙台・青葉まつり」、夏は東北三大祭りのひとつである「仙台七夕まつり」、冬は「SENDAI光のページェント」など、四季折々のイベントが街中で開催され活気に溢れています。また、市街地には仙台を代表する王道グルメである「牛たん焼き」や、名物スイーツの「ずんだシェイク」などのご当地グルメが味わえる名店が多数点在しています。

仙台市消防局
局長 小野 司

【定禅寺通りのけやき並木】

 さて、仙台市開催の全国救急隊員シンポジウムは、平成4年度に開催された第1回大会以来、27年ぶりとなります。その間、救急業務は「救急救命士の処置範囲の拡大」や「指導救命士制度」など、高度化が急速に進展を遂げる一方、少子高齢化の進展などの社会情勢の変化に伴い、救急需要は増加の一途をたどっております。

 また、本市を含む東日本各地域は、8年前の「東日本大震災」により甚大な被害を受け、全国の皆様のご支援を頂きながら、一歩一歩着実に復旧・復興の歩みを進めてまいりましたが、その後も全国各地で「熊本地震」などの地震災害や、「西日本豪雨」などの土砂災害などの自然災害が多発する状況が続いています。

 そこで、今回の第28回大会では、救急業務における最新の課題に対する議論はもちろんのこと、「東日本大震災」で得た教訓を全国へつなげていくという本市の使命を踏まえ、「災害」に着目したプログラム構成も予定しております。

 新元号「令和」として歩みだす新たな時代の幕開けの時に、全国の救急隊員や救急救命に携わる医療関係者が一丸となり、杜の都・仙台から『救急救命の新たなステージ』に向けたメッセージを全国に発信できる場にしたいと考えております。

 開催にあたり、関係各機関を始め、多くの皆様のご協力を賜りますようお願いを申し上げますとともに、ご参加いただく皆様に、十分ご満足いただけるよう準備を進めてまいる所存であります。

 最後になりますが、 会場近くには仙台城の史跡があり、高台に立つ伊達政宗公の騎馬像は、仙台のシンボルとして市民に愛されております。その他にも市内には秋保温泉や作並温泉など、様々な名湯、名所もございます。シンポジウムの参加にあわせて、是非仙台観光も楽しんでいただければ大変喜ばしく存じます。

 それでは、「杜の都・仙台」に、全国の救急隊員を始め、関係各位の皆様にお越しいただく事を、私たち仙台市消防局の職員一同、心よりお待ちしております。

【仙台七夕まつり】

【牛タン焼き】